俺の価値

会社のお昼の時間に高頻度で現れる姉ちゃんがいるのだが、なかなかみんなに相手されないので、たまにはいいかな・・とアンケートに答えてみた。まぁこの行為が分かれ道ってやつで、善意で答えたアンケートは終いには約束事に代わり、なんだか引き返しにくい状況にされ、ただただそれが決定するまで俺の時間を奪う存在になった。そう・・・あれです。保険の勧誘。


保険の勧誘ではまず、保険ってなに?って説明を聞かされ、ガンでの死亡率の高さを伝えられ、貯金は短期中期長期でもつほうがいいと諭され、続いて生命保険のプランを提示し質疑応答へ移る。質疑応答後は次に会う約束をされ、契約書にサインするまで会う約束を取り付けられる。


「健康診断書は処分しました」と逆らってみるも、「平日に診断していただければ」と言われ、「忙しくて次に会う日は決められない」と言うも、「休日でも・・」と相手も引く気はない。


「あー・・・やっぱこういうパターンか。」


この生命保険、死ぬと1500万円支払わる。また3大疾病もしくは重大な障害にかかるとその時点から一時金300万円と年額360万円が保険料なしで支払われ続ける。その反面この生命保険は10年ごとに掛け金が以下のように増加します。


 10年間で168万円
+10年間で348万円
+10年間で756万円
+10年間で1452万円
+ 3年間で666万円

                                    • -

3390万円


つまり・・早めに軽度のガンで手術し完治すればものすごいお得だが、健康で居続ければ3390万円支払わないといけないということ。ちなみに満期では86万円程度返ってきます。こんなの誤差の範囲だな。


これがマスターキートンが言っていた古来からあるギャンブルってやつか。このギャンブルのポイントは以下の点にある。

  1. 保険会社が賭け事をもち掛ける。
  2. 保険会社はその人の健康診断書と年齢で賭け金を決定。
  3. 3大疾患にかからないまま満期を迎えたら保険会社の大勝ち
  4. 年寄りでのガンはとんとん、もしくは保険会社の勝ち。
  5. 掛け金が払い続けられなくなった場合、保険会社の勝ち。
  6. 若いうちに死ぬ。保険受け取る人の勝ち
  7. 若いうちの中程度のガンにかかる。進行が早いので死亡。保険受け取る人の勝ち
  8. 若いうちに軽度のガン完治。俺の勝ち。
  9. 若いうちに重大な障害。いろんな意味で保険会社と痛み分け。


えーっと・・今のところ一人身だし、生命保険をささげたいと思う人いないんだけど、つまり・・俺が俺自身に家一件分の価値を見出せるか?ということなんだが・・・んー・・特別守るものがないな・・・俺が得するのは軽度のガン完治のときのみだしな。


・・・ってなわけでクーリングオフしといた(爆)


まあでも今の保険はかなり安い掛け捨てのものなので機会を与えられのはよかった。さーって今の保険をもちっと見直すか。。