とりあえず2ヶ月株式投資と向き合った感想

人が幸せになるためには経済的に豊かになることが必須条件であると麻生元首相も言っていたわけだが、このお金ってやつは、例えどれだけクリーンを謳った人間だったとしても、いったんその魔力に取り付かれると、たちまち人の心を惑わせ狂わせてしまうだけの大きな問題をはらんでいる。お金をコントロールしているのは人間なのに、お金が人の心を汚していくというのはなんとも皮肉というか、自分もそういう経験を過去に少なからずしてきているので他人事ではない。


俺自身現在お金にそれほど執着しているわけでも困っているわけでもないけど、それは俺が買いたいものはすぐに買えるだけの貯蓄が常にあることが下支えとなっているからであり、これをすべて投げ打ってまで何かに賭けられるか?と言われれば当然そんな覚悟もなく、冗談でも「お金なんて別に必要ないですよ」なんていえない。そう思うと、結局今お金中心の生き方をしてしまっているのだなと再認識させられるわけさ。あーおもしろくない。だってこんな金に振りまわされる生き方じゃこの先何も勝ち取れそうにないっしょ、きっとそう。


・・・ってことで、ここは思い切って自分の限界というか、そのタガと正面から向き合ってみようじゃないかという意味も含めて株式投資をはじめてみた。株式投資自体は初めてではないけど、前のような安全圏でのお遊び金額ではなく、今回は俺の貯蓄8割を投入した本気勝負。ぴりぴりした緊張感とか覚悟といった戦いをしてみた。だって、そういう場をあえて設定しないと物事の本質なんて何も見えない気がしたし、ある程度大金を動かすことに対する免疫をつけとかないとこの先重要な場面での決断にびびりそうだったしね。そんなこんなで2ヶ月ほど株式投資と真剣に向き合ってみました。結果は・・


「20万くらい資産増えた」


この金額を高いと見るか安いとみるかは人それぞれだとは思うけど、仮にこのペースでいけるんだとしたら年間120万円くらい臨時収入がある計算になる。結構なお金よね。普通なら続けるべきだと思うよね。でもね、


「この稼ぎ方ちっとも幸せじゃない」


なんていうかやっぱりお金の動きに踊らされるというか振り回されるというか、投資じゃなくてギャンブル(投機)なんだよね。毎日株価チェックしちゃうし、NYダウや上海株の動きが気になってばかりだし、あがった!さがった!で一喜一憂しちゃうとこなんてまさにそう。なーんもやる前と変わっていない。一応毎日あがった原因や下がった原因を勉強して、次に生かそうとしていたつもりだけど、結局は今まで得た知識では予想できない第3の要因が原因ですごい下がったりなんてことがあるから、もうイタチごっこというかなんというか。正直こんな生活してたらいつか絶対しっぺ返しくらうだろうなと思った、


・・とはいえ、実際にやってみたことに関しては正解だったと思う。経済について興味をもてるようになったし、用語についての知識もついた。そして何より、


「世の中の株の動きなんて予測できねえ」


ってことと、


「為替とかNY市場の動向をみたところで、実際に約定までこぎつけられない」


っていう現実を知れたのが大きい。株式は確立とか数学とかじゃなく、本質は想像以上に混沌としている。


・・ってことで、ちょいと株式投資の見解を別の視点で見るために、いったん短期で考えるのはやめて一から勉強しなおすことにしました。それについては次の記事で本の紹介をするということで。